S

明石家さんまのご長寿なんたらみたいな番組ありますよね。あれの、 おじいちゃんおばあちゃんが、かつての自分にメッセージ送るやつ好きなんですけど、 あれみたいな気分で日記を書いてます。投稿してから3日間は校正期間。

4つ

 

 

謎にポップなTシャツを着たおばさんを見つけること

落とし物の鍵や子供の靴が、誰かの手によって目に付きやすいところに置かれている様子

ヤマザキのアップルパイが売り切れていないこと

どこからか聴こえてくるピアノの音

パンを焦さずに焼けたこと

手紙をもらうこと

酔っ払った人からかかってくる電話

プレゼントのリボン

我の強いデザインの暖簾

子供の為にと貰ったお土産やプレゼント

私の名前を漢字で書いてくれるメッセージ

祖母と祖父の物を貰うこと

家の鉢植えの土が乾いたところに、水を注ぐ時

何でもかんでも入れた自家製パスタ

好きなものを誰かに覚えておいてもらえた時

人の家の窓から猫が見えること

年上の女性に服を褒められること

声を褒められること

鳥の番を見つけた時

金曜日の朝、週末を予感すること

誰かの家で私のために作られた料理

パートナーが撮ってくれたであろう、友人の写真

花の香りがどこからしてきているのか探す時間

 

 

 

歩道で自転車のベルを鳴らされること

酔っ払った男と女が人前でするキス

見た目を重視しすぎてあまりにも食べ難いもの

好きではない人に勝手に触られること

誰かの育てた花を無断で摘むような人間、比喩的にも

強すぎる風

嘘をつくのが下手な人がネガティブな嘘をつく時の言葉選びと声と顔

店員さんと一度も目を合わせず物を頼む人

 

 

 

切花が枯れていくこと

私の思う優しさが、誰かにとって美しくないこと

なんやかんやいうて人は皆いつか死ぬこと

いい子だとか流石だとか言われること

哀しみを怒りと勘違いされること

目玉焼きの黄身に火が入りすぎてしまうこと

口癖が移りあった後の別れ

土曜日の夜、月曜日がうっすら見え始めた時

生きている間に、全人類が一気に死んでしまえるような何かが起きなそうだということ

子供が寂しいと言うこと

子供の顔が、寂しいと言っている時

 

 

 

銭湯の脱衣所にみんなの孫みたいな顔して居座ること

家の中に、人の生きる音がすること

先を走っていく子供の後ろ姿

隣に人が座っていること

なんやかんやいうて人は皆いつか死ねるということ

パンが丸焦げになって面白いと思える余裕のある朝

マメールロワ/ラヴェル

子供に撫でられること

好きな人達の得意な話を聞く時

あんまり好きじゃなかった部分を褒められる時

黙って誰かと過ごす時間、それを苦としない人

飲食店で私の分の注文も難なく決めてくれる人

初孫で生まれたこと

湯船に潜って息を止めること

人の生きる音よりも自然が勝る場所

空席の多いバスや電車で長い時間を過ごすこと

ほの暗い場所

水の流れる音

人と眠り、人と目覚めること

お味噌汁